半会(三合半会)とは、三合会局が元になっており、円状の十二支が正三角形で結びつく干支(3つ)の組み合わせの内2つの干支がある状態です。別名「準三合会局」とも言います。
半分だけ会局しているということで”半会”と名付けられています。
三合会局は3つの干支の組み合わせなので4種類のパターンがありましたが、半会の場合は1つの会局から3種類の半会が生まれるため、4会局×3種類=12種類の三合半会が存在することになります。
半会(三合半会)

三合会局と同じように、半会にも陰と陽のグループに分類されます。分類についてはこちらをご覧ください。
正気半会と雑気半会
正気半会(特殊)
申子、寅午、巳酉、亥卯 の4種類です。
正気半会とは、土性が入っていない半会のことを言います。
土性というのは三合会局の「三合会局は季節の一生が包括されている」の章で説明している通り、土に帰る(墓・死)時代を意味しています。それは同時に、「現実・損得・ゴール(目的)」を意味しますが、その土性が抜けている正気半会を命式に持つ人はやりたいことをやりたい放題、やりたい人生を生きようとする人なのです。時間が無限にあるという感覚です。
夢が大きく、ブレーキを最初から持っていない人で、突っ走り続ける人です。「正気半会は正気の沙汰じゃない」とも言えるほど、おかしな人 or 天才でもあります。正気半会を命式に持つ人が大失敗、変人になる前に、教育する段階で親が現実的なことを説いてあげる必要があります。「現実しっかりしてから夢見なさい」と言う教育をしてあげないと、夢ばかりを追ってブレーキの効かない変人になってしまう可能性が高くなります。
正気半会をうまく活かすには、大望に比例する人としての器や人格が必要になります。器の小さい人間では、大望を叶える過程で人間関係やお金のトラブルにより計画が頓挫します。ただの大口叩きの変人だと思われてしまいます。
この世で革命・変革を起こす人というのは正気半会を持つ人は多いです。固定観念、時間軸に囚われない発想が、新しい時代を作り、変革をもたらすことができるからです。
ちなみに、正気半会を命式に持つ人と結婚する人は天将星を持っている人が多いのも特徴です。人に迷惑のかからない職業になる方がいいでしょう。経営者などは現実志向なので向いていません。
難しいのは人間の器とバランスで、小さい器だと理想のみが先走り、成すことのない人生を歩むことになりかねません。アイディアマンで現実性に欠けるので、株を取引する側(実践)ではなく、株を教える側(アイディアを活かす)になった方がいい人です。
正気半会を命式に持つ人の中には、世の中で発見されていないものを発見・発明したりして才能や能力が伸びすぎてしまい、一般的な人から浮いてしまって孤独になる可能性があります。
算命学では正気半会を思想の主と呼びます。
雑気半会(普通)
子辰、申辰、卯未、亥未、午戌、寅戌、酉丑、巳丑 の8種類です。
雑気半会とは、土性が入っている半会のことを言い、四生と土性の組み合わせになります。土性が含まれるので、「区切り・終わり・ゴール」などの感覚を持ち合わせており、現実に根付いた想念を持ちますので、性格としては大らかさを持ちながら堅実な人です。
時間が有限であることをわかった上で行動しようとするので、周囲からの賛同をえられやすいのです。ただ、半会全般に言えることですが、思いつくことはスケールが大きいのに変わりはないため、それを実現するために人間としての器や人格を磨き続ける必要があります。
算命学では雑気半会を実践の主と呼びます。
命式内の半会
半会が命式のどこに出ているのかが重要になりますので、見ていきましょう。
月支(中央)と年支(東)が半会になる場合
月支(中央)と年支(東)が半会になる人は、夢を実行していく、非常にアクティブで積極的な人です。「いいな〜」と一度思うと、必ずいつかのタイミングで実行します。進んで良いものを取っていく、進取の気性がある人です。
必要だと思えば、命をかけることができ、未来のために自ら傷を負える勇敢な人です。物事の発展のきっかけを作ってくれる、勝海舟のような人と言えます。新しい話や商売に乗っかりやすい人です。
月支(中央)と日支(西)が半会になる場合
月支(中央)と日支(西)が半会になる人は、物事を後始末する能力に長けている人です。後始末が好きで、物事をまとめることが上手です。人が何かしたものを自分が加工・デザインをしていくのが好きな人です。
テーマに対して物事を脚色していくのが上手で、補佐役の才能もあり、自分がリーダーになるよりも、メインの人を盛り立てるのがとてもうまいでしょう。例えるなら、安倍晴明(陰陽師)のような人です。
また、因縁上手とも言われており、先祖の因縁を蓄積(ストック)していける人なので、後継になる人が多いです。営業は苦手でも内部政治が上手です。
自分や人の過去(歴史)を大事にするため、過去を捨てられず、小さい頃に極端に傷ついたことがあると、一生忘れず持ち続けられる人です。調舒星や天庫星を併せ持つと、一生根に持つでしょう。
年支(東)と日支(西)が半会になる場合
年支は「進め」日支は「過去」で、その二つが半会すると、即結果を求める形となって現れます。結果がすぐ出るものに人生観を見出しますので、コツコツとキャリアを積み重ねていくサラリーマンはあまり向いていません。個人営業の方が、やってすぐ入ってくる構図が成り立つので、サラリーマンより個人事業としてやる方が良いでしょう。ノウハウをもらって自分でやって結果を得ると言う意味では、フランチャイズも向いています。
組織内の根回しや、本音と建て前に割く時間を「勿体無い」と思ってしまうし、そんなことに時間を取られることに苦痛を感じます。組織内政治に巻き込まれると、生き残れないので、組織に残る場合は上に行く前に潰れるか、静かに過ごします。
世の中の組織にはあわず、医者(開業医)や学者、職人に向いています。サラリーマンであっても独立することが多くなるでしょう。写経のブームを作った高田好胤がこの命式です。
後天運で半会が発動する場合
気が大きくなるので注意が必要です。特にそれに加えて天中殺が重なると後々後悔することになるから要注意しましょう。
※日支が半会すると家庭(資産)を持ちたくなります。