適職占技

適職占技とは

適職占技は、適職を見つけるための入り口（きっかけ）を見つける占技です。

現実的なもの（経済や地位）と精神的なもの（夢、心が満たされるもの）の二つに分かれており、陽占の東方星（現実的なもの）と南方星（精神的なもの）を活用します。

東方星は“現実のスタート（収入の窓口）”、南方星は“精神のスタート”と見ますので、東方の十大主星は「現実・収入・人から認められやすい星」と考えます。

一方、南方の十大主星は「精神・やりがい・夢・生きがいを感じる星」です。

• 仕事は自分で作るもの、仕事は自分で育てていくもの、と考えます。

東方星が適職（現実有形）へ進んでいく入り口となり、南方星はお金になるかは置いといて、精神的な満足を得られる適職（精神的無形）へ進んでいく入り口となります。

現実的な経済面や社会的地位の向上を目指すのなら、まずは東方星を輝かせないといけません。

精神的な満足や夢を優先させたいなら、南方星を輝かせる必要があります。

もちろん、現実的にも精神的にも満たされる仕事が一番の適職だと言えますが、東方星と南方星が一致しない人もいるため、一旦、それぞれ切り離して学ぶ方がわかりやすいでしょう。

十大主星ごとの適職特徴

貫索星：守る仕事

変えない、変化させない事を目的とする仕事が適職です。

守ることが得意なので、美術品を守る博物館の仕事や警備員なども向いています。人間の命を守ろうとする臨床医、他人のものを保管してあげるような仕事も向いています。

また、1〜10まで自分のペースで進められて、自立心旺盛ですので、自分の責任で進められる仕事も向いています。時間をかけていい味が出てくるような、じっくり磨いていくような仕事なので、時間はかかります。

単独行動、独立業や自営業が向いています。自分でやれる、完結できる仕事や商売、伝統を守る仕事がいいでしょう。

まとめ

• 美術品など、施設の貴重品を守る仕事
• 人間の命を守ろうとする臨床医
• 誰かの大事なものを守る、保管してあげるような仕事
• 社会生活を守り保障してあげる業務（保険の営業マンなどの外交的な仕事は対象外）
• 能動的な動きはなく、相手の方がやってくるような受け身の中で守り抜く仕事
• 自分でやれる、完結できる仕事

石門星：人との和合を保つ仕事

和合を重視する仕事が向いています。人を集めたり、大勢を束ねたり、グループ形成が得意です。人が多いところで仕事をしたほうがいいです。

交渉力や説得力が抜群なので、そういった局面が多い職業はいいでしょう。フランチャイズや営業など、人を使って広げていく仕事が向いています。基本的には、グループ交際が上手なので、どんな職業もこなせます。

ただ、平等意識が強いあまり、上下関係が苦手なところはあります。

単独行動よりも集団行動で仕事をしましょう。宗教などの大衆を束ねて和合させる仕事も適職です。

まとめ

• 政治性を発揮して異質な人たちをまとめ上げる仕事
• 組織づくりの仕事
• 宗教など大勢の人の心を和合させる仕事（「人と人」以外にも「神と人」も含む）
• 異国の人たちを和合させるような仕事
• 組合活動など集団を守る仕事

鳳閣星：中庸、正確、わかりやすく伝える仕事

伝達に関わる仕事（客観的）に向いています。自然に向き合う自然相手の仕事も向いていますので農業や酪農なども向いています。

また、人を楽しませる職業も向いていますので、レジャー系の仕事や飲食の仕事、芸能関係の仕事も向いています。

中庸で偏りがなく、客観的に情報を伝えるということが上手いので、報道系でアナウンサーやリポーターなどの職業も向いています。

そのほかには、通信・電信など２箇所の意思伝達を繋げる仕事や、経理士、会計士など複雑な数字を整理し経済状況を正確に伝える職業です。

出版業界では校閲などの仕事も向いています。

まとめ

• 報道関係の記者や取材の仕事（レポーターも含む）
• 情報を正確に伝える必要がある仕事（宣伝・広告など）
• 通信、電信など2箇所の意思伝達を助ける仕事
• 経理士、会計士など複雑な数字を整理して正確に伝える仕事
• 文章を校閲するような間違いを正す仕事
• 食物に関する仕事（レストランなど）
• 観光に関する仕事（人の心を自然にもどし休息させる仕事、と解釈）

調舒星：表現に関わる仕事

自分のこだわりを貫ける、特殊技術を扱う仕事や専門家が向いています。繊細で神経を使うような仕事や、代わりの効かない仕事がいいです。

基本的には個人プレイで完結できる仕事で、自分個人の考えや主張を伝える仕事はほぼ含まれます。

まとめ

• 芸術的で個性を伝える職業
• ものづくりを通して自分の意思を伝えられる職業
• 自分の思考や哲学を人に伝える仕事（人を育てるのではなく、伝えるだけの分野）
• 物流に関与するプロデュースや編集などの仕事
• 音楽に関する仕事（音響技術者なども含み、芸術的な枠を外して解釈）

禄存星：人を助ける仕事、お金やものを回す仕事

奉仕的な仕事全般が向いています。人を惹きつける根本には深い愛情があります。

また、財を回す仕事も向いています。

まとめ

• ボランティア関連の仕事
• 宗教的な人助けの仕事（組織作りは含まれない。単に「助ける」だけ。）
• 医務、薬学、医療全般の仕事
• 証券会社、銀行員など人の財産を扱う仕事
• 動産、不動産を運用する仕事

司禄星：生活に根付いた仕事

生活関連、真面目さ、誠実さ、まとめる力を試される仕事が向いています。コツコツ努力することが得意な人なので、どんな仕事でも地味だけど着実に前進します。

集めたり、蓄積と準備が得意なので、時間はかかりますが、信用を得て着実に前進しますので後退はしません。蓄積の上で成り立つ仕事や、何かの用意、準備を主とする仕事は多かれ少なかれ適職と考えて大丈夫です。

生活に密着した仕事という意味では、農業や酪農、牧場、八百屋さんなども向いています。

これと言った適職は当てはめにくい星で、適職が探しにくい星でもあります。

まとめ

• 情報収集の仕事
• コレクションの仕事
• 金融系、保険系、銀行の仕事
• 証券業（ただし相場的なものは含まない）

車騎星：身体を使う仕事

行動的な仕事で、現場でやる仕事が得意です。スピードを求められる仕事も向いています。スポーツ選手として好まれる星です。

金星は攻撃本能なので、ルールに則った勝負事を得意としますのでルールを守るという意味で「法律関係」の仕事も向いています。ルールを守ってこその攻撃なのです。

車騎星は“武官（軍事に携わる人）”と称します。

まとめ

• スポーツ選手
• スポーツに関する仕事
• 軍人、警官、自衛隊などの縦社会で階級を上がっていく仕事
• 労働を主体とした仕事
• 漁業やハンター的な要素のある仕事（養殖などの業務は「育てる」意味合いが強いのでハンター類に含まれない。野生動物を捕獲する仕事全て含まれる）

牽牛星：人から認められる仕事

プライドが高い星なので、国家資格など誰もが知っているような資格を取得して、みんなから認められるような仕事が向いています。

公務員や役員や政治家、大企業への就職などを求めます。

組織の中で自分を粉にする犠牲心のようなものを備えているので、補佐的な仕事（No.2的な立ち位置、秘書など）も向いています。車騎星のような男性的攻撃にならず、女性的な攻撃力になる場合があります。

牽牛星は“文官（軍事以外の行政事務を取り扱う人）”と称します。

まとめ

• 補佐的な仕事（No.2的立ち位置、秘書など）
• 役人、公務員、大企業の中の一人として働く仕事（サラリーマンも含む）
• 権力を背景とした、上流社会で活躍できる仕事

龍高星：創造性のある仕事

外国や異文化に関わる仕事に向いています。マンネリを一番嫌うので、常に変化がある仕事を好みます。

独創的で常に新しいものに触れていられる仕事が向いています。流行に敏感な人です。

立体思考の持ち主なので、もともとあるものを応用して変化させることを得意とします。
創造性があるので、デザイン関係の仕事も向いています。

まとめ

• 数学や理学に関する仕事
• 交通に関する仕事（放浪性を形にしたもの）
• 古いものを探求する仕事（考古学や歴史など）
• 芸術品を含んだ美に関する職業
• 人や動物を育てる仕事
• 新しいものを有形化する仕事（アイディアや発明、発見、改革的な仕事を含む）

玉堂星：企画・設計・計画する仕事

学者（アカデミック）、学問に関わる職業や教育関連の仕事に向いています。

伝統、芸能、芸術を伝える仕事も向いています。

純粋な学問を習得してエネルギーを拡大していきますが、現実的な行動においては「美」が生まれにくく、内的な世界で成長していく星です。

まとめ

• 教育に関する仕事
• 他人に対して発想の基礎知識を学ばせるような職業（アドバイザーやコンサルタント）
• ありとあらゆる学問の世界で活躍する仕事
• 芸術や創造性が根本にある仕事

東と南の星：どちらを重視するかの傾向

東と南の星が相生になる場合

うまくまとまるので仕事に対する矛盾や悩みは少なくなります。

東が南を生じる場合、報酬重視から自然に仕事内容ややりがいなどの精神的満足を重視するようになります。

南が東を生じる場合、仕事内容を重視しながら報酬も重視する傾向があります。理想が現実を支える形でまとまります。

東と南の星が相剋になる場合

理想と現実が繋がらないため、仕事に迷いが生じやすい。ただ、苦しむことで得られる成長があります。

東が南を剋する場合、報酬を重視し、やりがいや仕事内容は二の次になります。現実が理想を抑える形になります。

南が東を剋する場合、やりがいや仕事内容などの精神的満足を重視するので、報酬は気にならなくなります。理想が現実を抑える形になります。

東と南の星が比和になる場合

報酬もやりがいも重視し、理想と現実が一致します。そのため、適職を見極めるのに迷いはありません。

しかし、その仕事ができない時の苦しみは人一倍あります。

この章のまとめ

相生関係になる人というのは、多少自分のイメージしていた仕事内容と違っても、最終的にはうまくまとまるので悩みが少ないです。

相剋関係になると、自分の夢と現実のギャップに苦しむことが多くなります。

比和関係は一番矛盾を感じにくいですが、やりたい仕事に就けなかった場合にとても苦しむことになります。

十大主星ごとの適職キーワードまとめ

仕入れ（集める）と準備と節約は司禄。
料理を作る（想像）は龍高、玉堂です。

職種だけじゃなくて、どういうスタンスで仕事の役割を担うのか、仕事を育てるのかを考えることが大事です。

算命学では、東と南の星をきっかけとして、仕事の突破口を見出し、適職は自分で作り育てるものと考えます。