天中殺は、天が味方しない期間と位置付けていますが、算命学の原理からすると、自分が天中殺の時、天が味方している方位は自分と真反対の方位になります。
そのため、天中殺立体図から、下記相対関係になります。
そこで、それぞれの天中殺が天を味方にしやすい方法、相性関係を見ていきたいと思います。
同中殺
同中殺とは、同じ天中殺のことを言います。
同中殺同士は、似た者同士なので打ち解けるのは早く、すぐに仲良しになります。
短期的には良い相性に思えますが、似ているため自分と比べる対象になりやすく、どちらかが同じレベルの時は仲良しでも片方がレベルアップしたタイミングでレベルアップしていない方に妬みが生じます。
そのため、どちらかがどちらかの足を引っ張ったり、フレネミー(友達だと思わせて相手を陥れようとする友達のこと)化しやすいこともあるので注意が必要です。
また、ライバル意識があるからか、一度こじれると互いに頑固になりやすく、手をつけられなくなるほど仲が悪化する可能性もあります。一緒にいる時間が長くなればなるほど、気を遣わないといけない相手でもあります。
対冲天中殺
対冲天中殺同士とは、対局にある天中殺のことを言います。
辰巳(天)← 真反対 →戌亥(地)
子丑(北)← 真反対 →午未(南)
寅卯(東)← 真反対 →申酉(西)
対冲天中殺同士は、短期的には、お互いが未熟なため、お互いの欠点に目が行きやすく不仲になりやすいです。
しかし、時間が経ち、お互いが成長・成熟していくにつれて、お互いの欠点を補いある最高のパートナーになりえます。自分のない部分を補い助け合い、とても深い絆を結ぶことができます。雨降って地固まる、といった間柄です。対冲天中殺同士は晩年に向かうに連れて良くなる相性です。
価値観が真逆のため最初はぶつかりやすい相手です。ぶつかったまま別れてしまえばそれで終わりですが、ぶつかりながらも長期的な付き合いを続けていくことで、欠点を補い合える、安定性のある絆が深い組み合わせになります。
この組み合わせの場合、若くてなんにもないところ(ゼロ)からスタートさせようとすると上昇しにくく、ずーっと滑走路を走っていくような感じになります。そのため、若い頃に進んで組むべき相手ではありません。お互いが成熟したもの同士であればともていい相性です。結婚相手としても、晩婚相手や再婚相手としてはとてもいい相手でしょう。
天中殺ごとの相性
全体に共通して使える相性術
相性の良い悪いは、状況によって違ってきますので、立場や目的に応じて相手を選べるようにすると、人生は更に生きやすく上昇していけます。
天中殺それぞれが持っている特徴から、状況に応じた相性術を見ていきます。
何かをスタートさせる時に選ぶべき相手
申酉天中殺と組めば、物事の始まり、事業スタートの後押しをしてもらえます。一番仕事運が良い申酉天中殺は、自分が世の中に出る時一番頼りになる相手です。
小休止して英気を養いたい時に選ぶべき相手
寅卯天中殺と組めば、一番大切な存在、守るべき存在がなにかを教えてくれます。一番家庭運が良い寅卯天中殺は、家庭や平和、身内の大切さを思い起こさせてくれます。
上流思考の時に選ぶべき相手
午未天中殺と組めば、上位者との縁、目上からの引き立てを受けることができます。一番目上運があり頭脳明晰な午未天中殺は、一番尊重すべきこと、重んじるべき伝統を教えてくれます。
明るく元気さを欲している時に選ぶべき相手
子丑天中殺と組めば、遊び心を取り戻すことができて元気になれます。一番目下運があり遊び上手な子丑天中殺は、思い悩んでいる時に息抜きをすることの大切さを教えてくれます。
実力のレベルアップをしたい時に選ぶべき相手
辰巳天中殺と組めば、理屈とは違うノウハウを習得させてくれます。一番現実運がある辰巳天中殺は、お金を請求される可能性はありますが実践や経験に基づくハウツーを教えてくれます。
自分の徳を積みたい時に選ぶべき相手
戌亥天中殺と組めば、人格者としての徳を積むことができます。一番精神運がある戌亥天中殺は、押し付けがましくなく、一緒にいるだけで悟りを開かせてくれます。
天中殺を陰陽に分けた場合
方位で陰陽に分類することができます。
陽の天中殺(無形)
この天中殺は無形の不幸に出会いやすいので、精神的な傷を負わないために言動に気をつけましょう。
陰の天中殺(有形)
この天中殺は有形の不幸に出会いやすいので、仕事のミスが起こりやすく、物の紛失にも気をつけましょう。