運命天中殺とは
運命天中殺とは、人生の運気において「12」を周期に「2」の単位で訪れる“空間”が存在しない期間のことを言います。
人間の一生を120年としたとき、その内20年間のことを大運天中殺としており、12年間周期では2年間のことを天中殺、12ヶ月間では2ヶ月間のことを月天中殺、12日間では2日間のことを日天中殺…といった風に「12」を周期で運気の流れを考えます。
大運天中殺に関しては生きてる内に巡ってこない人もいます。
20年間という長期間で天中殺を考えた時、経験が伴っていれば飛躍しやすい期間になるため、大運天中殺は天中殺の中でも別格として解釈します。大運天中殺が生きてる内に巡ってくる人はラッキーな人です。
ただし、初年期にこの大運天中殺が巡ってくると、人生における経験値が伴わないため飛躍の度合いが小さくなります。できれば中年期~晩年期に大運天中殺が巡ってくるのが理想と考えます。
世の中的には運命天中殺のことを、細木数子さんの「大殺界」や、ゲッターズ飯田さんの「裏運気」などで例えられています。
運命天中殺が巡ってくる時期の特徴
運命天中殺が巡ってくる時期というのは、“のれんに腕押し”的な感じで、社会に向けてどんなに働きかけても期待通りの結果が得られにくい時期です。
この時期は自発的な行動を控えて受け身に徹して、過去の10年間(10ヶ月、10日間)の疲れを癒やし、次の10年間(10ヶ月、10日間)に繋げるための準備を行う時期です。そのため、外に結果を求めて行動するよりも、自分の内面と向き合うことに時間を割いたほうがいい時期なのです。
また、自分らしさが失われる時期でもありますから、その時期に決断したことは天中殺が過ぎ去った後に「なぜあんなことを決断をしたのだろう?」と後悔することがあります。極力引越しや転職、結婚など、長期的な人生の岐路となる決断は避けたほうが良いでしょう。
ただし、「会社の方針で部署が異動になり、それに伴い引越しすることになった」など、自発的な決断ではなく受け身の状況による変化であれば、受け入れるべきです。逆に、自我を出して会社の通達に逆らって異動がなくなるように働きかけることのほうが能動的に動いたことになります。そうすると、環境の変化を逃れたとしても人間関係でいざこざが起きたり、何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
ちなみに、結婚に関しては男性の運気の方が大きく影響するので、女性が天中殺でも男性の運気がよければ結婚に踏み切っても大丈夫です。
そうは言っても、晩婚化が進んでいる今日では「これ以上結婚の時期を先延ばしに出来ない!」や「子供を産むことを考えると天中殺があけるのを待ってられない!」などの声も多くあると思います。
そんな方々のために、天中殺中の結婚でも天中殺の影響を受けにくいケースがありますので、ご紹介致します。
運命天中殺中の結婚が上手く行くケース
算命学でいう「1) 結婚の定義」や「2) 結婚生活が始まったとみなされるタイミング」には下記があります。
1) 結婚の定義
- 男性が年上で女性が年下
- 子供がいる
2) 結婚生活が始まったとみなされるタイミング
- ひとつ屋根の下で暮らしだした日
- 初めて結ばれた日
- 婚姻届提出日
- 結婚式の日
ただし、一番気をつけるべきは「婚姻届提出日」であり、それ以外はそれほど気にする必要はありません。「婚姻届提出日」に関しては、年天中殺、月天中殺、日天中殺の全てを避ける必要があります。
もし、年天中殺、月天中殺、日天中殺に婚姻届を提出してしまったとしても、下記のように「1) 結婚の定義」から外れていれば天中殺の影響を受けにくくなります。
- 女性が年上で男性が年下
- 子供を作らない
また、下記のパターンでも天中殺の影響を受けにくいと言われています。
- 双方かどちらか一方が離婚を経験
一度失敗していることで結婚に対する期待感が薄く、相手に多くを求めすぎず柔軟に生活できるため。 - 夫婦の年齢差が大きい
もともと育ってきた社会情勢や生活環境や流行が違うため、お互いの違いを受け入れてわかり合う努力をするため。 - 国際結婚
育った環境が違いすぎることで世間一般の結婚とは異なるため。お互いの違いを認め合えればいい関係を築ける。
算命学や天中殺のことを深く知り、現代に沿った活用ができるといいですね。
下記記事でも天中殺の時期に行うライフイベントについて詳しく説明していますので良かったら見てみてください。
運命天中殺中の開運アクション
基本的に天中殺の時期は積極的に行動しないほうがいいのですが、精神的なことに関しては積極的にやっていいとされています。例えば、先祖供養やご先祖様のお墓まいりなども該当しますが、すぐに結果や成果を期待しないことは吉アクションです。例えば、知識を蓄えるための勉強や、ボランティア活動や人に見返りを求めずに尽くす行為が吉アクションに該当します。
天中殺は自分の欲で動けば動くほど、波乱に巻き込まれやすくなります。
天中殺の時期を冬に例えたように、天中殺の時期は「蓄える」には最適な時期です。この時期に勉強して学んだことは自分の栄養になりやすく、天中殺が明けてからぐんぐん成長します。この時期をどう過ごすかで、次の10年間で大きく飛躍できるかが決まるほど重要な時期でもあるのです。
6種類の運命天中殺
自分がどの天中殺なのかは、「自分の命式をみる」から確認できます。