十干(じっかん)、十二支(じゅうにし)は、算命学の骨組みとなる基礎知識になります。
人間を含む全ての生物は時間と空間の中で過ごしていて、その時間と空間を“十干、十二支”で表しています。
十干(=空間)とは
十干は全部で10種類あります。
古来の人は、この世には木・火・土・金・水の属性が存在していると考え、それに陰陽をかけ合わせて10種類に空間を分類しました。
陰陽論とは、この世のすべてを陰と陽に分け、互いの存在を明らかにしていくというものであり、人間にも男女があるように、全てを2つに分類することです。
五行説というのは空間の分類なので、天地を陰陽で分け、10種類の空間が生まれ、それを表したものが“十干”になるのです。
十干 | 五行分類 | 陰陽 | 自然界の事象 | |
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甲(こうぼく) | 木性 | + | 木の兄=きのえ | 樹木 |
乙(おつぼく) | - | 木の弟=きのと | 草花 | |
丙(へいか) | 火性 | + | 火の兄=ひのえ | 太陽 |
丁(ていか) | - | 火の弟=ひのと | 灯火 | |
戊(ぼど) | 土性 | + | 土の兄=つちのえ | 山岳 |
己(きど) | - | 土の弟=つちのと | 田園 | |
庚(こうきん) | 金性 | + | 金の兄=かのえ | 鉄鉱石 |
辛(しんきん) | - | 金の弟=かのと | 宝石 | |
壬(じんすい) | 水性 | + | 水の兄=みずのえ | 海・大河 |
癸(きすい) | - | 水の弟=みずのと | 雨・露 |
十二支(=時間)とは
十二支は全部で12種類あります。
数千年前、既に5惑星は発見されていました。そして、それぞれの惑星を詳しく観測した結果、木星が12年で太陽の周りを一周することを発見したのです。
木性の公転周期が地球での時間を知るのに便利だったため、木星の軌道を基準とし、十二に区分けしました。
その後、古代中国では、民族間で時間をわかりやすく伝え合う手段として、この十二区分に動物の名前を付けました。それが十二支になったのです。
十二支 | 五行分類 | 陰陽 | 季節 | 方角 |
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子(ね) | 水性 | + | 冬(12月) | 北方 |
丑(うし) | 土性 | - | 土用(1月) | 北方 |
寅(とら) | 木性 | - | 春(2月) | 東方 |
卯(う) | 木性 | + | 春(3月) | 東方 |
辰(たつ) | 土性 | + | 土用(4月) | 東方 |
巳(み) | 火性 | - | 夏(5月) | 南方 |
午(うま) | 火性 | + | 夏(6月) | 南方 |
未(ひつじ) | 土性 | - | 土用(7月) | 南方 |
申(さる) | 金性 | - | 秋(8月) | 西方 |
酉(とり) | 金性 | + | 秋(9月) | 西方 |
戌(いぬ) | 土性 | + | 土用(10月) | 西方 |
亥(い) | 水性 | - | 冬(11月) | 北方 |